EL's works

講師作品集





2000年頃 イヤリングトップ

「0」と「1」 の輪っかは重ねて通すこともできます。 本格的に彫金を習う前のほぼ素人時代の作品です。
道具もほとんどなくて、切って、穴を開けて、刻印を打った ただそれだけのものですが今になって見てみると これはこれで味があっていいんじゃないかとも思います。

この頃から、人に頼まれて何かをデザインしたり 作ったりする活動が増え始めました。

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2001年製作  マリッジリング

このリングの作成を依頼され、路頭に迷い(笑)飛び込んだのが以前の職場、エンジェルリングでした。その当時の私にはまだこの指輪を最後まで一人で作りきる技量はなく、後の師匠となるオグラ先生にかなり手伝って頂きました。

体験レッスンの次の課題で(自分用以外の)マリッジを作るというのは稀なケースらしく、後々よく師匠に言われました。 この教室に巡り合えてよかったと思うと共に、こういうリングをきっちり作れるようになるまでは勉強しようと決意した記念のリングです。    

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2002~03年頃の習作。

左:ワックスフリー課題。

好きなものではなく、指定された石を使ってのデザイン。 バラバラの3本の腕が指の裏側で繋がっているように見せたくて、こういうデザインになりました。 限定された条件での作りの難しさと、楽しさの両方を感じた課題でした。

右:キュービックジルコニアとシルバーのリング。

中石は立爪のセッティングで、腕部分はレール留めになっております。既成の枠のゴム型から自分でワックス取り・キャスト・石留め・仕上げの全工程をやりました。 既成の枠と、バラバラなカットの個々の石を合わせるのに苦労しました。

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2003年習作  キュービックジルコニアの取巻きリング

仮着ができるように、シルバーにパラジウムを混ぜた合金を使用しています。この頃はまだまだ指示どおりの作業をこなすのに精一杯で、 全体的なシルエットやバランス等はいまいちですが、なんとか形にまとめる事ができました。思い入れの大きい作品です。

この半年後辺りから、オグラ先生に弟子入り、講師としてエンジェルリングで働く事になりました。

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2005年制作  サファイアとシルバーのペンダントトップ

透かしを入れた板含め、全て地金からの手作り。
(チェーンは既製品)。
両面リバーシブルで、表面からは裏面の模様と合わさって見えるようにデザイン。糸鋸で透かすときは快感(笑)でした。

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2005年制作

ペンダント・リング・ピアス3点セット (CZ+SV930)

お客様のイニシャル「K]をベースにデザイン。
リングはフルエタニティになっており ぐるっとキュービックジルコニアが16個留まっております。


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2006年制作  淡水パールネックレス・ピアス×2点セット (淡水ベビー+バロック+SV930)

これまでパールとはあまり縁がなかったのですが、作成することによりその柔らかい質感と上品な雰囲気に魅せられることになりました。その代わり取り扱いにいろいろと気を使うため、悩まされもしましたが・・・・(汗)
小さいパールの連組みや、パールを付けた状態での金具のロー付けは、シルバーであるがゆえに大変でしたが、素材同士の組み合わせやそのバランスを考えるのがとても面白かったです。

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2006年制作  透かしリング (SV930)

地金から、ふっくらとした形のリングが作りたくなって、そして透かしたくなって(笑)こういう風になりました。

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2007年制作  ダイヤリング (pt/k18) ×3 → ペンダントトップにリフォーム。

土台はプラチナ、爪だけゴールドのコンビです。 実際のペントップ部分の大きさは2センチ角程度で、仰々しくはないけれど存在感のある仕上がりになったと思います。 女性の鎖骨少し下辺りにちょうど合うように意識して作りました。
なお、右写真は裏側ですが、このような向きにチェーンを通すことも可能です。 

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2007年制作  レインボーガーネットのリング (K18)

ガーネット好きの方の持ち込み石を使ってのオーダーメイド。パールをちりばめて、アンティーク風に、という事と、石の角部分の遊色を楽しみたいとのご希望でしたので、出来る限りそのようにしたつもりです。 1.6ミリ程度の直径のケシパールを探すのに結構てこずりましたが、完成してやはりこのパールを見つけられて良かった、と思います。

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2008年  パールと母岩オパールのペンダントトップ(K18)

左の写真のイヤリング(画像はパールをはずした直後のものですが)と、パールのリングをばらして、 さらに新たに作成した母岩オパールの枠を合体させてペンダントトップに仕立てたリフォームです。

イヤリングが放射状に開いた状態をキープすること、下のオパール部分がゆらゆら揺れる様にとの 指示がありまして、イヤリング部分の彫り留めダイヤを外さないまま、どのように加工すればいいかで かなり頭をひねった記憶があります。とてもいい勉強をさせていただいたお仕事です。

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2008年  クオーツとガーネットとトルマリンのペンダントトップ(K18)

トルマリンのバチカン部分のみ地金から作成。 本体はワックスを彫りキャストました。手づくり一品製作。
とにかく大きい(55キャラ)のクオーツをいかにして重過ぎない雰囲気に仕上げるかを考え、デザインしました。
この頃から本格的にお仕事でキャドソフトを使用するようになり、手づくり品でも イメージ画像をお客様に見せる機会が増えました。
おかげで納品時にイメージの食い違いが減り、重宝しています^^